へら浮子制作 | 茅春の独り言

質問のお電話(217回)

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     ここ最近私の住む奥飛騨では地震が起きている。夜中に何度も揺れるわけだけど、やはり地震は心臓に良くないね。東京や千葉に住んでいた時は地震には馴れていました。けどめったに揺れない奥飛騨では勝手が違う。またここの地震は地鳴りがするのです。揺れる前に『ド〜ン!ズ〜ン!』ってね。これがまた気持ちが悪いし恐ろしい。チャコはビビって吠えまくるし、揺れ方も地盤が固いのでユラユラではなくて『ガチャガチャ!』って感じに揺れる。まあ、揺れ方はどうでもあっても地震は嫌なものですけど。うんうん

    さてHpを立ち上げた当初からよく質問のお電話やメールがきます。これは注文以外の質問なんですが、内容はへら浮子の制作方法です。これらの質問は結構頻繁にあり、へら浮子を自作する人が多いんだなって感じています。お電話やメールで必ず言って来るのは『購入しないんですけど…』そう言ってきます。確かに販売してるところに作り方などの問い合わせはしにくいものかもしれません。いわば企業秘密を聞き出すことでもあるわけですからね。
    浮子師によっては確かに聞かれたりすると良い顔しない場合が多いかもしれないけど、私を含め公表してる浮子師さんがいることも確かです。
    まあ第一隠すほどのものでもないしね♪それより質問などから知り合いになれる嬉しさの方が貴重です。特に私のように周りにへら釣り人は皆無なので、情報交換も出来るし釣友も増えるので願ったりかなったりなのです。
    へら浮子は面白いもので、作った人の特徴が浮子に現れます。多くのへら浮子がハンドメイドなので尚更です。
    私のアドバイスでどの程度参考になるかわかりませんが、出来る限りのことはお答えしたいと思っています。

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    へら浮子師でよかったこと(214回)

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       若いころサラリーマンをやってた時は、自営の人が羨ましく感じたものでした。いつでも釣りに行けるしお金も持ってる。なにより職場の中のしがらみや口うるさい上司にも縁がないからだ。自営の苦労など知る由もない当時若かった私は本心でそう思っていたわけです。
      そんな私が念願の自営に転身したわけですが、上辺でしか見えていなかったことをあらためて痛感したことは言うまでもありません。

      バスケットを引退後本社に転勤した私は営業部に配属となりました。営業と言っても鉄鋼関係なのでセールスマンとはちょっと違うかもしれません。鉄そのものを売るのではなく鉄鋼の二次製品をゼネコンに販売するといったものでした。机上の取引だけではなく現場に行って立ち会いや試運転など今では良い思い出となっています。1か月の半分は地方に出張していたんだけど、一度北海道にある泊の原発に機械を納めたあと、立ち会い試運転でトラブルがあって10日間人質のようにカン詰めになったことがあります。あの時はつらかったな。うんうん
      仕事を辞めたのはトラブルがあったわけでもないのですが、親の面倒とかいろいろあったわけで、まあそんなことが無ければ、今でもサラリーマンをやっていたかもしれませんね。

      へら浮子師になったのはその当時へら浮子を作るのが好きだったわけじゃないんです。奥飛騨に住むようになってから釣りに行けるのも限られました。その寂しさを紛らわすために、万力や竿掛け、玉やフラシなど手当たり次第作っていたのです。不思議だけど当時は浮子は作りませんでした。自分の中でへら浮子だけは作れないと思っていたからです。あんな細かくて神経のいりそうなことはしたくないとも思っていました。
      そんな私でも中学時代作ったことがあるバルサでへら浮子を作ってみたんです。もちろん自分用です。バルサで随分と数を作ってから今度は発泡にも手を出しました。バルサや発泡はただ削ればできると思っていたけど、いざ作ってみると難しいのです。見るのとやってみるのとでは違うものだと感じましたね。作っていくうちにそこそこの形になり自分なりに満足してたんだけど、やはりへら浮子は羽根だろうということになって、早々大量に羽根素材を仕入れました。本を見ながら作成・・・最初の羽根浮子はひどかった・・・そんなにひどいのって?はい、とってもひどいものです・・・ハハハ
      それでも沢山作ったなあ〜あれほどひどいものでも作っていくうちに何とか形になるのも不思議ですね。もともと器用だったのもあるかもしれませんが、売り物レベルではなくても自分用に使うレベルなら案外行けていたかもしれません。
      そんなことを繰り返しながら現在の主流である茅浮子を作るようになったわけです。は加工がしやすくていろいろな形にすることができるのが魅力ですね。だから初心者でも比較的作りやすいのもあって、現在では自作の茅浮子を使用するへら釣り師が多いのも頷けます。

      そうそう!前置きが長くなりました!へら浮子師になって良かったことでした!へへへ
      私のようなへら釣り場が少ない地方だと釣行も少なくなるし、釣友もいません。これは本当にさみしいものです。でもへらぶな釣りにかかわる仕事をするようになってからは、釣りに行けなくてもいつも釣りにかかわれることが嬉しく、本当にへら浮子師になってよかったと思っています。
      ただ、若いころ思っていた自営の憧れとはちょっと違うかな。休みはないし特別大金を持ってるわけではない。まあこれは私に限ってかもしれないけどね。ハハハ
      私のように好きなことを仕事にしてても結構つらいこともあるんですよ。でも辛いことの中にも喜びや満足感を得ることがあるから頑張って行こうと思えるのでしょうね。

      次回はフラシに関してです。それでは!

      茅春からお知らせ

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         工房茅春からお知らせとお願い。

        工房茅春は比較的金額が安いのと、自分仕様のオーダーメイドが好評で、購入してくださるお客様が増えたこと心から感謝しています。本当にありがとうございました。

        今回のお知らせというのは、今まで納入させていただいた茅春浮子トップの塗装の件なのです。
        これまで沢山のへら浮子を納入させていただいた間、トップの塗装に関して数種類の方法をとってきました。現在はトップの下処理をしたあと、白塗りし、本塗りと工程を得ることによって、発色だけではなく強度にも耐えうる、現時点ではベストである塗装であると確信しています。
        しかし、それまでに納入した茅春浮子のトップはどうなのか?なのです。これまでいくつか塗料が剥げるという問い合わせがあるのも事実だからです。へら浮子のトップを強くたたくことによって、剥がれることは確かにありますが、塗料や塗装方法に問題があるのも見逃せられない大問題です。

        へら浮子は大事に使えば一生ものと私は思っていますが、肝心のトップが剥げて使われなくなったり、値段が安いから仕方がないと思われるのも悲しいことです。私は常に自分に言い聞かせてることがあります、それは自信と過信は全く別物だぞ。なのです。
        そして今売れればよいだろう。売れてるから良いだろう等、見て見ぬふりの売りっぱなしは必ずしっぺ返しが来ると信じてるので、今回ご連絡いたしました。

        なので今まで納入した茅春浮子のトップが剥げてるものがありましたら、大変面倒ですがぜひ送ってほしいと願っています。今回の塗装が問題ではなく竿操作等で剥がしたでもかまいません。トップの再塗装また必要であればボディの艶出し等(上塗り)も当然無料で新品状態にして送り返させていただきます。
        それでは!今後とも引き続きどうかよろしくお願いいたします。

                             工房茅春 寺内正徳                    

        茅の正体とは・・・(210回)

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           さて今回はについてです。茅はずいぶん昔から使われてきた素材です。ただ羽根の存在は大きく、実力は認められながらもある面日蔭的な存在であったのは、明らかな事実であります。
          しかしながら近年になって、茅素材が市民権を得て堂々と活躍をしてきたことは私自身が茅浮子専門の浮子屋という事もありますが、喜ばしい限りです。しかしながら、年々の良材が入手困難になってきています。羽根も良材が入手困難になってきたと耳にします。羽根はともかくが手に入らなければ大変なことになるので、工房茅春ではオリジナルルートを結び、直接中国から良質な素材を大量に買い付けるという大技を駆使して茅を確保しました。お陰で死ぬまで作り続けても大丈夫なくらいの量を工房にストックできました。しかしながら大量の現金が財布から消えたことも間違いない。へへへ

          さて、本題のですが、果たして茅ってなに・・・?ってことです。皆さんは茅は茅だろう〜〜!って答えるでしょうね。でも日本でいうはススキであってチガヤなどの総称なんです。すなわち日本のはススキであるということです。しかし、釣り具屋さんなどで売ってるや私が輸入したはススキではありません。ススキは短い間隔で節がありますが浮子に使われるにはありません。また浮子素材のは真円に近いですがススキは楕円形です。私はずいぶん昔ですがススキがだと思ってあちこち探しまわったことがあります。私の住む奥飛騨では茅葺き屋根の建物が多く存在しており、有名なところでは世界遺産の白川郷。ここにも出向いたものです。そしてそこの職人さんにを見せて話を聞いたりもしましたが結局はわからずじまいで見つけることはできませんでした
          現在釣り具屋さんで販売してるは中国産です。私が輸入したのも中国で材質は同じ。現地での刈り取りなどしてる風景の写真を見せてもらったことがありますが、日本には生えていない、また見たことない植物であったことは確かです。

          要するに現在日本で販売されている茅浮子の素材であるはすべて中国産で日本産ではは無いように思われます。ちょっと寂しいけどね。しかし私の友達とは商売柄茅の話はよく出て、たまに友だちにこれと同じものがたくさん生えてたとか、いまでも一部に生えてると聞きます。その都度、着払いで刈り取ってもらったを工房に送ってもらうんだけど、見るとやっぱりススキなんですよね。やっぱり。
          余談だけどある友達は、は蒲だ!って言いだしたものもいました。きっと仕上げた後の蒲と茅の見分けがつかなかったんでしょうね。以前独り言にも書きましたが私は蒲の素材を仕入れているので、早速見せてあげたことがあります。加工する前のと蒲は全然違うのです。

          日本特有の釣りであるへらぶな釣り。自然素材をふんだんに取り入れ趣きを高めてるのも日本人好みです。国産の竹、杜松、カヤ、モミなどどれも素晴らしい素材です。茅春のへら浮子を国産の茅で作ってみたいと内心思っている私ですが、素材は輸入の茅だからといって悪いわけではない。こればかりは自己満足でしかない。クジャクの羽だって輸入していますしね。今の所、良質な茅は日本産では見ることはできません。問題はどこの国の素材でも手にした釣り人が喜んでもらえるような良いへら浮子が作れるかどうかですね。
          そうそう!この日記を見た方で『そんなことない!はここに生えてる!』という情報がありましたら、ぜひ教えてくださいね。それでは!また。

          次回は、へら釣りはお金がかかる?です。




          へら浮子の足(209回)

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             さて今回はへら浮子の足に関してです。関してといっても特別難しいことを講釈するわけではありません。また講釈するほどつきつめてはいないのも事実。へらぶな釣りの道具や釣り方に関してこれがベストと言うのもいささか乱暴でもある。釣り方には個人差があり、決めつけるのも良くないと思っています。
            さて本題の竹足はいろいろな釣り浮子の素材として使われてきました。特にへらぶな釣りのへら浮子に関してはいまだ必要不可欠な素材でもありますね。この竹という素材はご存じの通り、縦繊維で反発力があり、軽量でなおかつどこにでも生えていて手に入りやすいときてる。新素材の釣り具が蔓延するこの頃だがへら浮子に関してはへら釣りの趣向もあって無くてはならない素材です。

            へら浮子の足には3種あって竹、カーボン、グラスムクがあります。それぞれ特徴があり、釣り方によってへら浮子の足も使い分けられています。一般的には宙釣り浮子にはカーボンまたはソリッド足、底浮子には竹足といったものが大半を占めている。私の作るへら浮子もそのような仕様ではあるけど、個人的には全ての浮子に竹足仕様というのが好き。ようするに竹足が好きだということです。

            それではどのような時に竹足の浮子を使うかといったことは別の機会にとっておいて、竹素材のお話に入ります。浮子を作る方は竹をホームセンターや釣り具屋さんで購入する人が多いと思います。私のようなへら浮子で生計を立ててる人は自分で伐採し制作してる人が多いですね。
            私は長良川の河川敷に生えてる真竹を乾燥させて使用しています。たまに良い素材が見つかればいそいそと購入することもあるけど。へへへ
            この伐採した竹を1年ほど陰干し、乾燥後エイヤッ!って斧で裂いていきます。裂いた竹の中肉側は捨てて皮側を使用する。外側の方が強くて反発力があるからです。それを小刀でヒゴにしていくわけです。使用するときに火入れをして曲がりを修正し始めてへら浮子の素材として生まれ変わるのです。
            火入れは見た目が良いように、飴色までする人がいますがこれはいただけません。炭化しすぎて硬い素材になるけど衝撃に弱く合わせた瞬間に折れる可能性が高くなる。文章で表現するのは難しいのですが火入れはし過ぎても少なすぎてもまずいということです。
            へらぶな釣りの合わせは凄いもので、瞬間浮子の足はかなりしなります。なので程々のしなりも必要だということ。まあこれは竹足の長足仕様にした場合であって、管理釣り場のへら浮子で長足の場合はカーボンやソリッドだとこのような心配はないけどね。当然底浮子は足が短いからこれも心配ない。
            野池ダムで主に使っていただいてる茅春の雅は長足仕様で竹を使っています。ボディが太いので合わせた瞬間の衝撃も半端じゃありません。なので細くても反発力がある素材を使用しています。
            太ければ折れないけど馴染みが悪い、細すぎると強度が問題。ここが肝心ですね。
            また茅春の管理池の宙浮子は現在カーボンを使用してるけど、いつか1ミリ径ほどに削り込んだ竹足で作ってみたいと思っています。

            竹足に編み棒を使う場合があります。私も使ったことはあるのですが、短い足の場合は良いけど長足は気をつけなければなりません。飴色で見た目も良くかたい素材なのですが細く削り込むと衝撃に弱い面が出てきます。あとホームセンターなどで売ってる竹ひごは中肉側のものが多く見た目色は白っぽい。これは繊維が弱く長めの足にした場合これも強度が落ちるので注意した方が良いと思います。余談だけど昔売ってた竹串は良かった!竹の外側を使用していて浮子を作るのには最適な素材だったな。今は加工しやすいのか中肉側の白っぽいのしか見当たらないのが残念です。

            次回は茅素材に関してです。茅って何・・・案外知らない人が多いお話です。それでは!
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            へら浮子の帯塗り(208回)

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               へら浮子制作で肝心なことの一つに帯塗りがあります。この帯塗りはトップとボディあるいは足とトップの境目にラインを塗るのですが、帯塗りがきれいだとへら浮子も全体に締まって見えるのも特徴ですね。帯の広さも様々で糸のごとく細いラインをひく場合もあれば比較的広めにとる場合もあります。まあこれは制作者の好き好きでありきめられたものでもありません。
              私の場合は比較的広めにとっています。もちろん細く引くことは簡単なんですが、広めが好き♪ただそれだけの理由です。へへへ

              へら浮子の帯塗りの塗料は何を使うか。今までいろいろなものを試してきました。カシュー、ガッシュ、ミスターカラー、ウレタン+金粉等々。比較的手ごろに塗れてウレタンの上塗りにも対応できるのがガッシュです。水に薄めて塗れば乾燥後色止めしなくても上塗りができる。色に関しても数が多いのも便利ですね。しかしどうも発色が悪く感じる。これは金帯に関して何だけどね。いろいろな金色を試したんだけども。うんうん
              それでもって今はウレタン+金粉に落ち着いています。薄めたウレタンに金粉を混ぜるわけだけど、やはりこれが一番発色が良いのだ。ガッシュなどに比べて手間がかかるし金粉も買えば結構高い。でも仕上がった時の見た目はこれに勝るものは今のところ見当たらない。
              しばらくはこのパターンで行くけど、いろいろ試してみるつもりです。あまり意固地にならず良いものはどんどん取り入れた行きたいと思っています。皆さんの間で良いと思ったものがあったら教えてくださいね。よろしくお願いいたします。

              次回はへら浮子の足に関してです。それじゃ!


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